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福島県飯舘町  虎捕山  (とらとりさん) 706m    平成14年12月3日   晴れ

〜虎捕伝説の山神様〜

虎捕山は福島県の東北部、阿武隈山地にある低山で、約900年前にこの地域を暴れ回っていた盗賊・橘墨虎(たちばな すみとら)を山の神のお告げにより山中で捕らえ、その御礼として山頂に祠を建て虎捕山神と称えた事から呼ばれる様になりました。
麓の山津見(やまつみ)神社は国土のすべてを守護する山の神「大山津見神」を本尊とし、産業・交通安全の神として昔から信仰されていました。

朝日の眩しさで目が醒めました。 寝室の窓を開けると青空が広がっています。 今日は久しぶりに暖かな日溜りハイクが出来そうです。 
自宅を出たのが7時30分、福島県にある虎捕山を目指します。この山は山の案内書にも掲載されない低山で、インターネットで教えてもらった山です。 

国見ICから霊山(りょうぜん)に向うと、道に「山津見神社⇒」の看板を発見。 案内の矢印に従って走ると交差点など、要所・要所に案内板があって山間の奥にある神社まで迷わずに到着しました。 

山津見神社は虎捕山に鎮座する山の神を祀り、麓に拝殿を置き本殿は山頂にあります。 あらゆる産業の守護神として崇められ、近年は交通安全の神様として自動車の祈祷に沢山の参拝者が訪れています。

山津見神社入口

拝  殿

登山道入口

神社の入り口には神様の御使いである「白狼」が参道の両側に鎮座していました。 最初はキツネか狛犬と思ったのですが、拝殿で頂いた案内紙を見て狼と分かりました。 キツネは稲荷神社でした。

拝殿の右手に登山道の入り口があります。 参拝者の参道になっているので、自然の歩きやすい道です。暫らくすると周囲に奇岩が目立ち始め、登りもきつくなってきました。

緩やかな道

水場(手水舎)

虎捕洞

中腹に「手水舎」と呼ばれる水場があり、参拝者はここで手を清めて、いよいよ急な登りにかかります。 手水舎は直接本殿に登る参道と金華山を迂回する参道の分岐点になっています。 金華山コースは帰り道に利用する事にして、本殿への急な坂を登りました。

手水舎のすぐ上に小さな鳥居があり、その上の折り重なった岩場に3畳ほどの洞穴があります。 墨虎が隠れていたと云われる「虎捕洞」です。  ・・・が、私は反対側の景色を眺めていて虎捕洞を見過ごして登ってしまいました。 本殿に着いてから気づき、金華山の帰りに再度登って見つけました。

虎捕洞内部

第1梯子場

的 場

道は次第に岩場の登りになり、鎖場や梯子場を登るようになります。 梯子はガッチリとした造りでさほど恐怖感はありません。 第1梯子場の上は「的場」と呼ばれる八畳ほどの広場になっていました。 その昔、猟師が豊猟と安全を祈って向いの松の的に猟銃を撃ったそうです。

 ↑ 本 殿  →

本殿脇を通る

見上げると上部も大岩が並び、その上に本殿が見えます。 約50mの岩場をロープと梯子を使って登ると、巨大な岩を背に大山津見神を祀った本殿がありました。 木造りの本殿は毎年秋祭りの中日に「御扉開き」が行われるそうです。

本殿の左側に後ろの岩場に続く道があり、狭い岩の道を回りこむと大岩の最上部に石祠がありました。 石祠の南側、小さな広場の眺望所は北側以外の眺めが素晴らしく、北上山地の山々から遠く雪を抱いた安達太良山・吾妻連峰・そして蔵王連峰まで見渡す事が出来ます。 

本殿背後の岩場

石祠

山頂への道

虎捕山の山頂は、この岩場の北奥にあり、雑木林に囲まれた三角点がひっそりとありました。木々が邪魔をして眺望も悪いので引き返し、先ほどの岩場で休憩です。 

虎捕山頂・三角点

本殿手前のはしご場

金華山から山頂を見る

本殿に下り、迂回路を金華山に向います。 こちらの道も本殿直下の岩場は梯子とロープのある急な坂道になっています。 慎重に下りて尾根道を歩くと、ほどなく南に突き出た大岩の金華山に着きます。

こちらも眺望が素晴らしく麓の民家や田畑が美しい。  降り返れば本殿の岩場がそそり立っていました。

霊 山

金華山

虎捕山は拝殿から山頂まで約700m、30分足らずで登ってしまいますが、山の歴史、山頂直下の岩場、抜群の眺望と、短時間の中にいろんな楽しみの詰まった山でした。  こんな山が近くにあったら毎日散歩に登るのに・・・。  そんな贅沢を想像しながら虎捕山を後にしました。

参考コースタイム 拝殿〜10分〜手水舎〜10分〜虎捕洞〜10分〜本殿〜10分〜虎捕山頂〜5分〜本殿〜7分〜金華山〜15分〜拝殿・駐車場

2002

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